蓄電池の設置工事を依頼する際の、問い合わせから完了までの流れについて時系列に沿って述べていきたいと思います。
蓄電池の設置工事自体は、1日程度で完了できるものですが、その前段階としていくつかのプロセスを踏む必要があります。販売店や設置業者によっては、多少の違いがあるかもしれませんが、一般的なフロー例としてご覧ください。
まずは評判や実績などを基に、ここは良さそうだと思う販売店に問い合わせをしてみましょう。この時、親身で親切な対応をしてくれる業者であれば、本契約を結ぶ相手として候補に加えてよいでしょう。
逆におざなりな対応や、ろくな説明もしないで契約を急かしてくるような業者であれば、候補から外してしまってよいでしょう。
問い合わせの段階で信頼できそうな業者を絞り込んだら、自宅へ招き、蓄電池の設置が可能かどうかの調査を依頼します。
設置場所の確認や採寸などを行い、また良心的な業者であれば、ライフスタイルや電気の使用度合い、太陽光発電の有無なども詳しくヒアリングの上で、最適なプランを提示してくれ、見積もりに反映してくれるはずです。
現地調査を基に、より詳細な打ち合わせを重ね、予算や希望などを反映した機種選定、見積もりが提示されます。この際に、納得できるプランかどうかをしっかり吟味してください。
なぜその値段でその提案なのか、キチンとした説明がなされるかどうかも重要です。納得できたら、次のステップへと進みます。
契約の意思が固まったら、見積もりプランを基に国への補助金申請を行います。本契約の前でないと補助金は無効になるため、このタイミングで申請となります。
なお地方自治体への申請については、契約前・着工前・完工後と自治体によってタイミングが異なるため、適宜おこなう必要があります。いずれの場合でも、業者に代行依頼が可能です。
補助金の予約決定通知書が届いたら、最終的な仕様や金額などを最終確認した上で、本契約を結びます。その上で、機器の手配や工事日の調整を行い、指定の日時で工事が開始。
概ね1日程度、長くても2日程度で工事は完了します。完了後、依頼者立会いのもとで、確認と検査が行われ、問題なければ運転開始となります。
設置作業が完了し問題なければ、その時点から蓄電が開始されます。貯めた電気を使ったり売電したりと自在に運用してください。
なお、相談事や不具合などが生じた場合は、アフターフォローを依頼します。
蓄電池を設置するまでの流れとして、設置工事当日の作業内容に加えて、問い合わせや現地調査、見積もりの時点での注意点についても時系列で紹介してきました。設置工事に着工する前に、納得できるまで確認をしたり、打ち合わせをしたりして、業者を見極めることの重要性をおわかりいただけたかと思います。
現地調査では、「業者の方にわざわざ足を運んでもらうのはなんだか悪い気がする……」と躊躇してしまうかもしれませんが、現地調査と見積もりの段階までは無料という業者も少なくありません。
できれば問い合わせの印象だけで業者を決めるのではなく、実際にいくつかの業者に実地調査をしてもらうのがおすすめ。そのうえで見積もりや価格相談をした結果をよく比較して、業者を選定しましょう。