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蓄電池のシングル発電(押し上げ効果なし)とダブル発電(同効果あり)とは?

蓄電池の発電モードの違いとして、シングル発電(押し上げ効果なし)とダブル発電(押し上げ効果あり)があります。2種類の発電モードの違いについて解説していきます。

蓄電池の押し上げ効果とは?シングル発電とダブル発電とは?

蓄電池における、シングル発電(押し上げ効果なし)とダブル発電(押し上げ効果あり)とは、簡単に言えば、太陽光発電と蓄電池を連携させ、余剰電力を電力会社に売電する際の電気の売り方の違いということになります。太陽光発電により発生した余剰電力のみを売却するのがシングル発電(押し上げ効果なし)、太陽光発電の電力と蓄電池に貯めた電力の双方を売電する方式がダブル発電(押し上げ効果あり)といった具合です。

シングル発電の場合

太陽光発電の発電量が自分の家での電力消費量を上回り余剰電力分を売電し始めると、蓄電池からの放電はストップし、蓄電池に蓄えられている分の電力は売電に回さないようになります。これは夜間電力など割安な料金で貯めた電力を、太陽光発電と同じ価格で買い取る不公平をなくすための措置となっています。

ダブル発電(押し上げ効果あり)の場合

ダブル発電(押し上げ効果あり)とは太陽光発電と蓄電池の双方の電力を、電力会社に売電できるシステムになります。しかし、この方式ではダブル発電を導入していない人との不公平を生じさせてしまうため、収益の差を広げないよう価格で調整が入り、太陽光発電のみの単価と比較して売電単価は安くなりますが、売電量は多くなります。

どちらを選ぶかは吟味が必要

太陽光発電の出力と蓄電池の容量次第では、ダブル発電のプランにおいても買い取り価格の安さをカバーできる可能性もあります。なお、蓄電池の機種によって、シングル発電のみのタイプ、ダブル発電のみのタイプ、双方の切り替えができるタイプが存在していますので、購入時はそれを踏まえて選ぶようにしてください。

また切り替え可能タイプでダブル発電を選択した場合、設置時に電力会社との契約が必要です。一度設置した後に、ダブル発電からシングル発電、あるいはその逆といった具合に変更する場合も同様です。

まとめ

ここまでシングル発電(押し上げ効果なし)とダブル発電(押し上げ効果あり)の違いについて解説してきました。太陽光発電の電力と蓄電池に貯めた電力の双方を売電することができ、売電料が多くできるダブル発電が優勢であり、それゆえの価格調整についても触れましたが、これはあくまで「余剰電力を売電することによる利益」を前提とした場合の考え方です。

電気の買取価格の低下、そして近年の電気代高騰と慢性的な電力供給不足という状況下にあって、近年蓄電池を導入することの目的は「利益を得ること」から「節電」や「万が一の備え」へとシフトしてきています。

すでに蓄電池を導入済みのご家庭においても、現在における目的を改めて明確にして、ダブル発電からシングル発電への切り替えを検討してみても良い頃かもしれません。

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家庭用蓄電池の設置には、専門的な知識や資格が必要です。失敗しない工事のためには、施工方法や扱いメーカー、実績数に注目して選びましょう。

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