蓄電池で元を取りたいと考えるなら、太陽光発電などとセットで運用することで実現できる可能性もあります。
太陽光発電が設置されていれば、深夜電力を活用する方法がベスト。日中の電気代が高く深夜が安いプランに変更して、昼の電気は自家発電で賄うことが可能です。さらに、使用しきれなかった電気は、蓄電池に貯めておくことで深夜にも使用することができます。
たとえばTEPCOのスマートライフプランで試算をしてみると、オール電化での一般的な平均電力使用量といわれるのが約600kWh。使用電力量を480kWhとして試算すると電気代は、25.80円 / kWh +3.36円(再生可能エネルギー賦課金) × 480kWh = 13,996円 / 月 となります。
参照元:東京電力エナジーパートナー公式(https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/smartlife/index-j.html)
ただ、蓄電池で元を取ることはもちろん大切なことですが、蓄電池は停電時にも電気が使えるという、災害対策としても非常に重要な側面を持っています。災害時に備えようという目的で導入された方は、経済的なメリットも期待できる太陽光発電も同時に設置することをおすすめします。
2030年までに全世帯に設置が検討されている「HEMS」。まだ、知名度も低く「電気の見える化」についても、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
HEMSとは、Home Energy Management Systemの略で、家庭内のエネルギーを管理するシステムのこと。HEMSを導入しスマートメーター(通信機能を持つ次世代の電力量計)と連携することで、家庭内にある、どの電気製品がどれだけの電力を消費しているのか、などの情報をモニター表示することから「電気の見える化」が可能になります
HEMSの導入により、部屋ごとの消費電力はもちろん、機器ごとやコンセントごとでも、目に見える形で表示されますので、節電へのモチベーションもあがります。さらに、節電すべき箇所がすぐにわかり、ムダを効率的に省くことができます。
さまざまなメーカーから数多くの機種が販売されている蓄電池。元を取るためには何を基準に選べばよいのか迷っているという方も多いのではないでしょうか。
第一に考えなければならないのは、目的に合った容量を選ぶこと。蓄電池は容量が大きくなると価格も高くなるので、無駄な出費がないように必要な容量の機種を購入するのがおすすめ。あらかじめ1日にどの程度の電力を使っているか使用状況を確認し、必要な容量の蓄電池を購入するようにします。
小型化や性能的にも優れた蓄電池の開発が進む中、10年以上にわたって運用されるようになった蓄電池は、保証内容も忘れてはならない大切なポイントです。メーカーだけでなく業者ごとに保証期間や内容も異なります。
また、すべての蓄電池メーカーが用意しているわけではありませんが、有償の保証延長サービスが用意されているかどうかも確認しておくとよいでしょう。さらに、こうした保証に加えて災害補償なども標準で付帯されているところもあるようです。
蓄電池で元を取るにはどうしたらよいのか。そのためのポイントについてご紹介してきましたが、やはり蓄電池を購入する際は、業者選びも大切なポイントです。さらに、購入してから何年も使い続けるものですから、不具合が起こったときにも迅速に対応をしてくれるお住いの近くの信頼できる業者がよいでしょう。
蓄電池は、それぞれ違う使用環境にあわせて最適な機種を選ぶ必要があるため、設置場所をしっかり調査して最適な機種を提供してくれる業者を選ぶようにしてください。